2019年9月、子ども向け動画視聴アプリ「YouTubeKids」が、Web版の登場によりパソコンでも見られるようになりました!
現代に生まれた子どもたちは、生まれたときから当たり前のものとして、動画視聴サイトにふれます。もっとも有名なサイトが、YouTubeでしょう。
ですが、
- 制限付きモードでも表示される、少々いかがわしい広告
- そもそも、「13歳未満の視聴はしないで下さい」と明記されているYouTube規約
13歳未満は、規約により見られないことになっているYouTube。
そんな13歳未満の子どもたちにも安全に動画視聴が楽しめるように、YouTube社がリリースしたのが「YouTubeKids」アプリです。
このアプリで、動画を見ているお子さんも多いのではと思います。
しかし、つい最近まで「YouTubeKids」はアプリ版でしかフォローされておらず、Webブラウザで使うことはできませんでした。
したがって、子どもにYouTubeKidsアプリを使用させるには、スマホかタブレット端末を使うしかありません。
でも…。
- スマホを渡すと、壊されそう…
(我が家の息子は、3dsもWiiUも壊した実績があります) - タブレット端末も高価、壊されそうだし買いたくない
- 小さい画面を、夢中になって凝視することで、目が悪くなりそう
という面から、我が家ではアプリをあまり積極的に使いませんでした。このように考える親御さんは、多いのではないでしょうか。

YouTubeKidsが、アプリではなくて、Webのブラウザで見られたらいいのに…
2019年9月。
そのYouTubeKidsが、ついにWeb版でもフォローされ、見られるようになりました。
我が家でもさっそく導入!

これにより、いかがわしい広告や不適切な内容を心配することなく、息子に動画視聴を楽しませてやれるようになりました!
この記事では、アプリ版YouTubeKidsとの違いや使ってみた感想などをまとめてみたいと思います。
アプリ版YouTubeKidsとWeb版YouTubeKidsとの違い
YouTubeKidsのWeb版サイトには、以下のリンクからアクセスができます。
アプリ版とWeb版の大きな違いは、「保護者のアカウントでログインするかどうか」による、サポート機能の違いです。
具体的には、
- 個人情報のログインなしで使う
- 「許可したコンテンツのみを表示」モードが使えない
- 動画のブロックができない(報告はできます)
- タイマーが使えない
というところになります。
YouTube premiumの特典にも対応していないようです。
「許可したコンテンツのみを表示」機能が使えない
アプリ版では、保護者が選んだ動画のみを子どもに視聴させる機能「許可したコンテンツのみを表示」機能がサポートされています。
しかし、Web版ではそれがありません。

特定の知育動画のみ見せたい

このユーチューバーの動画だけを見せたい
などの場合は、困ることになります。
動画のブロックができない
アプリ版にログインしたときには、個別に見せたくない動画をブロックすることができますが、Web版では個別ブロックできません。
例えば、絵本の読み聞かせ動画の中に、

この絵本は、内容的に好きじゃない。
我が子には表示させたくない…
と思う動画があったとしても、Web版では、それをブロックすることができません。
使用制限のためのタイマーが使えない
アプリ版では多くの保護者が便利に使っているであろう「タイマー機能」も、Web版ではまだサポートされていません。
PC向けのWeb使用制限タイマーなどはフリーソフトで配信されていますが、使い方もよくわからないしウィルスなども怖いものです。
ここはアナログな方法を使い、キッチンタイマーなどで時間を計り、

もうおしまいの時間ですよ!
など、親からの声掛けをしてみてもいいかもしれません。
療育でよく使用する、タイムタイマーなども有効かもしれませんね。
(ちなみに、息子の通う療育園では、

タイムタイマーを使いすぎると、使った時の効果が弱まることがあるので、家では使わなくてよいです。
と指導されていますが…。)
Web版YouTubeKidsの導入方法
Web版YouTubeKidsの導入手順は、
- www.youtubekids.comにアクセス
- 保護者の認証=かけ算の問題
- プライバシー規約の同意
- コンテンツの年齢設定
- 検索機能のオン/オフの設定
- 保護者向け機能ガイドの確認
- 完了→YouTubeKidsが楽しめます!
という感じになります。詳しくはこちら。
保護者の認証が、かけ算の問題??
Web版YouTubeKidsを初めて導入するときに、「保護者の認証」を行うステップがあります。
しかしその方法が、なんと「かけ算九九」でした…。

うーん、小学2年生になると、おおかたの子どもがクリアするレベル…。
これで保護者の認証になっているのか、はなはだ怪しい感じはあります。
あとから保護者による設定で、カスタムパスコードを設定した方が、安全性がぐっと上がります。
コンテンツの年齢設定。使う子どもによって、 基準がそぐわないことも
YouTubeKidsでは、コンテンツの年齢設定が3段階でできます。
ですが、この基準はよくわかりません…。
息子は4歳、ということで、「4歳以下向けのコンテンツ(未就学児用)」を選択してみました。
ところが、

パプリカ、ない…
どうやらYouTube基準では、

NHK2020応援ソング「パプリカ」の公式動画は、4歳以下向けの動画ではない…ようです。
なぜなのか…。
個人によるパプリカ振り付け動画などは、アップされているのですが。
息子は、療育園で「パプリカ」をよく踊っているので、これは出てほしい…ということで、小学校3~6年生向けのコンテンツを選択。
すると今度は、ヒカキンさんなど人気ユーチューバーのゲーム動画などが表示されます。
……。
ヒカキンさんが子ども向けではない、というわけではありませんが…。
4歳、しかも発達に偏りがあり視覚優位。思い込んだら、考えを変えるのが大変、という発達特性。
例えば、

ドクターイエローは、東京駅にある。
などという情報をインプットすると、それ以外の情報を受け入れられません。

ドクターイエローは東京駅にある!静岡は走らない!
(泣きわめき、パニック)
ということになります。
頭にインプットされた情報が限りなく修正されにくく、一度思い込んだら、マッチングをし直すことは容易ではありません。
そのような発達特性を持つ療育中の息子に、たまにお下品になるようなヒカキンさん動画を、見せる…。

ヒカキンさんのコレを、正義だとインプットするのは、4歳ではまだ困る。
(みどりの個人的な感想です)
悩ましいところですが、パプリカを見たがった時だけ、年齢区分を親が変更することで対応しました。
(コンテンツの年齢設定は、あとから変更が可能です)
検索機能のオン/オフの設定
検索機能のオン/オフも、保護者の設定で調節することができます。
この機能をオンにすると、子どもは動画検索ができません。YouTubeKidsが認定した「設定された年齢区分にふさわしい、安全な動画」しか見られなくなり、さらに安全性が高まります。
もっとも、息子はまだ「キーボードでの文字入力」ができないので、我が家でWeb版YouTubeKidsを使う上ではあまり重要な設定になっていません。
Web版YouTubeKidsを、4歳の息子と使ってみた
我が家でも、さっそく動画を視聴してみました。
アプリ版と同じように、
- 「もう一度見る」アイコン
- 並んだ「アニメ・ドラマ」「 おんがく 」「はっけん」「まなぶ」アイコン
- 保護者の設定アイコンは🔓
という使いやすい配置で、基本はマウス操作。
4歳の息子でも、操作が簡単です。
それに、いくら壊し魔の息子でも、デスクトップパソコンなら、被害はせいぜいキーボードやマウスくらいでしょう。
(予想もつかないことをする可能性はありますが)
タッチパネルに慣れ、マウスを使うのが初めてだった息子は、

ちょっと、むずかしい…できない…
と拒否気味でした(初めてのものは何でも拒否する)。
しかし、YouTube見たい…という誘惑にかられ、ポチポチ操作しているうちに、あっという間に使い方を覚えました。
これは下手をすると、PCの良からぬ使い方もあっという間に覚えてしまいそうです。
我が家のPCはリビングにあるので、親の目で見張ることができます。
当分は、よく見ておかなくてはならないと思います。
安全を過信せず、親も常に見守りながら視聴させたい
タブレット端末、スマートフォン、YouTube、マインクラフト…などなど。
ITを使い、また楽しむためのツールやアプリのあふれる現代。
4歳の息子にとっても、 これらのIT機器やアプリは、当たり前のように存在します。
しかし、過度に性的だったり暴力的だったりする、子どもにとって危険なコンテンツも、Web上の至る所に転がっていて、発達するテクノロジーに法律や規制が追い付かない、というのが現状でもあります。
一切目に触れさせず、遠ざけることもできるけれど…。

耳で聞いても、よく分かんない!

絵で説明されると、ルールも仕組みもよくわかるよ!
という、発達に偏りがある息子だからこそ、知育などの動画の視聴は、有効な部分もあったりするのです。
だからこそ、親としても、インターネットの知識を付け、実践的に使っていく中で、ルールや約束を教えていきたい。そう考えて、我が家ではインターネット遊びも取り入れています。
待ち望んでいた、Web版YouTubeKids。しかし、安全を丸投げして過信してしまうことなく、我が子とともに日々勉強していきたいものです。
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