我が家の娘は、ADHD不注意優勢&自閉症スペクトラムを抱えています。協調運動障害もある不器用な娘です。 そんな娘が、大好きでずっと続けている習い事は、バレエです。
しかし、あきらめずに続けている習い事がある一方、続かずやめてしまった習い事もあります。それが「英会話」と「通信教材」でした。
「英会話」も「通信教育」も、親の私が「本人の特性」を考慮し、よくよく考え、これなら…と期待して始めさせたものです。しかし、続きませんでした。
今回は、娘が始めてみたものの続かなかった習い事について、まとめてみたいと思います。
娘がやってみた習い事
娘が今までやってみた習い事は、始めた順に、バレエ・英会話・通信教育です。
上記のうち、残念ながら続かなかった習い事は、英会話と通信教育です。現在も続けている習い事は、バレエです。
娘がやめた習い事
英会話
英会話は、5歳半ばの半年間だけ、習いました。
週1日1時間ほどで、15組ほどの親子ですすめるグループレッスンでした。
やってみた理由;発達検査や知能検査の結果では、向いていると思ったから
娘は、3歳で受けた発達検査でも5歳で受けた知能検査でも、総じて「言語」の分野だけが高い子どもでした。
発達検査では、デコボコしてるなあ…というくらいの検査結果でしたが、知能検査に進むと、その言語分野の数値はとびぬけて高くなりました。そして、短期記憶の分野は、一段低いままでした。
言語の知識を吸収するのが、得意だったようです。発達外来でも、

とアドバイスを受けていたので、

と、私は大いに期待して、英会話を習わせることを検討しました。英語なら、将来の就職に役に立つのではないか、とも思っていました。
体験教室に参加したものの…
保育圏で同じクラスだった男の子のお父さんが、英会話の先生をしていました。その教室で、まずは半年のコースでレッスンを受けることになりました。ちょうどお友達の1人も英会話の体験をする、ということだったので、娘も一緒に通いだしました。
レッスン内容は、
- お絵描きやゲーム、シール貼りなどを、英語の指示に合わせて行う
- 英語の歌に合わせて、行進したり手遊びをしたりする
- AとかBとか、なぞり書きで文字を書いてみる
といった感じで、保育園児でも楽しめる内容でした。
ところが娘は、レッスンが始まって15分もすると、もう飽きてしまって、立ち歩いたりいたずら書きをしたり。歌に合わせたお遊戯は楽しそうでしたが、文字のなぞり書きなぞ、かたくなにやろうとしませんでした。
やりたくない!の一点張り
半年のコースが終わり、更新の時期になりました。しかし娘は、

もう英語いかない。もう、ハローって言えるようになったよ!
と言い、いくら誘ってみても、もうやりたくない!の一点張りでした。なぞり書きも全くできていなかったこともあり、

と、結局、英会話はそのままやめてしまいました。小学校に上がってからも、折々に、

と誘いをかけていますが、娘は今でも、まったくのってきません。

学校で習ってるから大丈夫。
英語習いに行ったら、私の自由時間が無くなっちゃう!
と言います。知能検査で言語分野がどんなに高くても、外国語自体には、全く興味が持てない様子です。
通信教育
通信教育は、年長クラスのはじめから、小学校3年生のはじめまで使っていました。月に1度、国・算・生活の3科目の教材が届き、1日15~30分でやらせる感じでした。
やってみた理由;基礎学力だけは、おろそかにしたくなかったから
私は独身時代、教育関係の仕事についていました。 そこでの経験上、子どもの基礎学力は、小学校のころからの地道な積み重ねが、とても大切になってくると思っています。
基礎学力がきちんと身についていて初めて、難易度の高い応用問題も、自分の思考力で考えられるようになります。また、毎日少しずつ勉強することを積み重ねることで、勉強する「習慣」が身につき、それが受験期には大きな武器になります。また、基礎の部分で1度つまずいてしまうと、そこから追いついていくことは容易なことではありません。
そのような考えを持っていたので、私は娘に、

と思っていました。
娘は気が散りやすい子どもだったので、塾よりは通信教材の方が、娘のペースでやりやすい、と思いました。また、値段も、塾に比べて手ごろでした。
3年間、続けてみたものの…
ところが、小学校が始まってみると、娘は交流学級の子どもたちと同じ量の宿題を、こなすことができない状態でした。
それでも、「漢字をノートに10回ずつ書く」というような宿題よりは、「書き込み式の通信教材」の方が、娘にはやりやすい、という利点はありました。そこで、宿題は特別支援学級で少なめに出してもらい、通信教材は続ける、という形にしました。
気がちる娘にとっては、宿題のほかに「勉強」をやらされることは、かなりイヤそうでした。
通信教材は、楽しくて勝手にやる子どももいますが、多くの場合、親がきちんと管理して、毎日の習慣にさせる必要があります。
息子が小さかったこともあり、私は娘の学習に、満足にはつきそってやれませんでした。そのせいではありますが、娘は「宿題以外の家庭学習を、毎日やる」という習慣が、全く身につきませんでした。
学校の宿題も、ドリルだけでなく、音読、日記…など、だんだん種類が増えてきました。そんな中、通信教材はやり切れずにたまってしまうことも多くなりました。
バレエのレッスン日を増やしたくて、退会
小学校3年生になり、娘は、習っていたバレエ教室のレッスンを週2日に増やすことになりました。 バレエの月謝も上がってしまうし、今まで以上に、放課後に使える時間も減るので、ここで、通信教材は退会することにしました。
娘に、

と告げると、

うん!いいよいいいよ!バレエのためだから、教材はやめなきゃね!
残念だけどね!
と、娘は満面の笑み。そんなに勉強が嫌だったのか…と、親としてはがっくりな気持ちでした。
習い事が続くためには、本人の特性よりも「好き!」という気持ちが大事
娘にいろいろな習い事をさせてみて思ったことは、

ということでした。
継続は力なり。習い事でも、真理だと思います。しかし、発達に偏りがある子どもは、その「継続」がとても難しいです。
娘がバレエだけを続けているのは、「好き」だからです。不器用で、協調運動障害もあって、本当に向いていない。それでもバレエを辞めないでがんばれるのは「好きだから」です。
英会話や通信教材が続かなかったのは本当に残念ですが、娘が大好きな習い事に出会えたことは、とてもありがたいことだと思っています。
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