特別支援学級は『女の子で小学校高学年の娘』にとって「今こそ必要で大切かも」と思っている話(条件あり)

支援学級に女子が必要と思っている娘 娘の発達
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娘が小学校高学年になって、それまで「男子ばかり」だった特別支援学級情緒クラスに、ちらほらと女の子が入ってくるようになりました。

女子で入ってくる子の理由は様々で、

  • 別の学校でいじめられて、人間不信になってしまった
  • LD(学習障害)が判明して不登校になりそうだった

などだったかと思います。

それまで「特別支援学級情緒クラスで、たった1人の女子」という、一種特別で孤高?の存在だった娘にとって、同性のクラスメイトがやってきたことは、

  • 初めて、悩みや劣等感に『共感』してくれる友達ができた
  • 親友」が、特別支援学級の中にもできた

という点で、本当にうれしく、心慰められることだったようです。

娘

私の気持ちを分かってくれるのは、やっぱり○○組(特支学級)の女子だな~。

と、娘はよく言います。つらい思いをしてきた女子同士、痛みを分かち合っているようです。

年齢が上がり、悩みが複雑化、人間関係もどんどん難しくなり、1人の人間としても女性としても悩みが深くなる「思春期」の頃。発達障害のあるなしには、関係ないと思います。

みどり
みどり

娘は、ほかの子と比べて、なにかと幼いなあ…

と思っていた我が子も、悩み始めています。そんな時期にさしかかった今だからこそ、

みどり
みどり

娘にとって、「特別支援学級」は本当に必要で、助けになってるんだな…

と、私は最近、しみじみと思います。

寄り添ってくれる先生や友達がいて、心がつらくなったときにすぐに行ける「居場所」。発達障害があり、「他人との違い」や「人間関係がうまくいかないことへの劣等感」を感じがちな娘にとって、その居場所は、どれほどありがたいことでしょうか。

思春期にさしかかった娘だからこそ、特別支援学級が必要で、大切かもしれない。今回は、そんな思いについてまとめたいと思います。

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娘の小学校の特別支援学級(情緒クラス)は、女子が少ない

ADHD・自閉症スペクトラム障害・広汎性発達障害・LDなど、「発達の偏り」を指摘される子どもの男女比は、統計的に男の子の方が多いです(参照元 文部科学省:特別支援教育の現状について 最終閲覧日:2019/2/16)

そんなわけで、娘の通う小学校の特別支援学級も、男の子の方が圧倒的に多いです。

特に情緒クラスの方は、娘が低学年のときには、女子は娘1人でした(在籍はしていてもほぼ交流級に行っている、という子はほかにもいましたが)。知的クラスの男女比は、もっとその差がゆるやかです。

低学年のうちは「男女差」より「個人差」

低学年のうちは、「男女差」より「個人差」の方が影響が強かったようです。不器用でもまじめな紅一点の娘は、「ドジだけど可愛い・優等生っぽい(支援学級では)」というポジションでした。

子どもたちは、それぞれのペースで学び、それぞれの悩みを抱えながら、「特別支援学級に在籍しているクラスメイト」という、ゆるい仲間意識のようなものを持っているようでした。

高学年になると、子どもたちの悩みにも「男女差」が出てくる様子

高学年になってくると、支援学級でも様子が変わってきました。なんとなく、男子と女子とで、距離ができ始めてきたようです。高学年になって、情緒クラスに転校・転籍してくる女の子が数名いたことも、関係あるかもしれません。

娘は情緒クラスの中でも、女の子と過ごすことがほとんどになりました。

娘

Nちゃんは女子で、○○組(支援級)にいる同士だから、私の悩みや気持ちを分かってくれるんだ。

などと、たまに言っています。そしてたまに、幼さの残る男の子たちに対して上から目線です…。

発達障害に限らず、高学年女子は難しい!

小学校高学年女子」というライフステージは、発達障害のあるなしにかかわらず、人間関係の悩みやトラブルが多くなってきます。

思春期の始まりや身体的な変化などが影響して、不安感や排他意識・同調意識も強くなります。誰しも経験することかもしれませんが、子ども本人にとっては深刻な悩みになります。

娘が、高学年になって悩んでいる様子だったことは、

  • 親友」ってなんだろう
  • みんなグループを作っているけど、私はそこに入れない
  • 無視される、かげ口を言われる
  • ピンクの服を着ると「かわい子ぶってる」とか言われる、黒の服を買ってほしい

などという感じでした。ちなみに、すべて交流学級(通常学級)に行っているときの悩みです。もういい年のおばさんになった親からすると、

みどり
みどり

そんなのほっとけば…?気にするだけ損だよ。

と思うような案件ばかり(もちろん娘には言いませんが)ですが、本人はいたって真剣でした。

発達障害のある子どもは、ただでさえ人間関係を「うまくやっていく」のが苦手です。まして女の子特有の同調意識や排他意識・独占欲」などは、娘にとってはさらに難易度が高いのです。

特別支援学級の先生は、良き相談相手(条件はあり)

小学校高学年の女の子にとって、「信頼して相談できる、大人」という存在は、意外といません。

」は、たとえ信頼していても、内容によっては気軽に相談できる相手にはなりにくいこともあります。そのうちに、反抗期も影響してくるかもしれません。「担任の先生(通常学級)」だと、先生にもよりますが、30人も40人も抱えている子どもたちの繊細な悩みをじっくり聞くのは、難しい面もあります。

子どもたちが、身体や心の悩みを相談できる相手として、担任の他に学校の大人で設定されているのは、

  • スクールカウンセラー
  • 保健室の養護教諭
  • 図書室の司書の先生

あたりではないでしょうか。しかし娘は、この選択肢に、

  • 特別支援学級の担任の先生

が加わります。これは本当にありがたいことです。

支援学級の先生は、一緒にいる時間が長いので、タイミングよく相談しやすいのです。それに、少人数のクラスなので、じっくりと話を聞いてもらえるのです。トラブルが起こった相手に、相談しているところを直接見られることもないので、気兼ねなく相談できます。

もちろんこれは、支援学級の先生が、

  • 女性(子供と同性)
  • 子どもが先生を信頼している

という条件がそろった時の話です。そのためにも、

みどり
みどり

支援学級の先生の配置は、常に女性がいてほしいなあ…

というのが、私の個人的な意見です。信頼できる担任の先生で、娘はラッキーだと思います。

娘の高学年女子の特有の悩み;「親友」って?

小学校高学年の女の子たちは、本当に「親友」と言いたがります。

娘

娘も、私の親友はRちゃんとIちゃんとNちゃん!

と、何やら誇らしげに言っています。

親から見ると、娘がときに、「親友」について悩んでいる背景には、

みどり
みどり

娘の「親友」の定義と、クラスメイトの「親友」の定義がズレてる…

ということがあるように思えます。

女の子たちの「親友」には、独特な「親友契約」や「契約違反へのペナルティ」のようなものがあります。娘にはこれが、知識として知ってはいても、正直理解しにくいようです。

トイレすら、一緒に行く「契約」

一部の女子たちでは「親友契約」を結ぶと、要所要所で「行動を共にする」ことが求められます。トイレに一緒に行く・休み時間は一緒にいる・下校は暗黙の了解で一緒に帰る、などなど…。

中には、筆記用具やカバンがお揃い、習い事もそろえる、休みの日は一緒にお出かけ、など、「契約の範囲」がどんどん広がっていく子どもたちもいます。

ほかの子と仲良くすると「契約違反」

結びつきの強い親友同士だと、親友以外の子と仲良く話したり、一緒に帰ったり…など、この「親友契約」をうっかり違反すると、けっこうなペナルティが課せられたりします。

「今日はもう、口きかないから」「あの子とは2度としゃべらないで」などなど…なんだか自動車保険の『事故すると3等級下がります』みたいな、容赦ないペナルティだったりします。最悪?は、「もう絶交!」など、「契約破棄」に追い込まれることもあります。

こう挙げていくとほほえましいですが、女子本人たちは真剣で、とても心を痛めていたりするのです。娘も、自分がほかのクラスメイトと、なかなかそういう関係性を作れないことに悩んでいました。

娘も、支援学級の親友から誘われたらしい…

みどり
みどり

親友って難しい、っていう悩み、最近はどうなのよ?

と娘に聞いたところ、

娘

この前Nちゃん(支援学級の『親友』)にね、初めて「トイレ行こ」って誘われたんだよ~。

みどり
みどり

へえ。それで行ったの?

娘

2人で行ってみて、「なんか私たち、親友みたいにツレションしてる~」って、2人で笑いが止まらなくなっちゃった笑

みどり
みどり

……(類は友を呼ぶ、ってこれか)。

以前は、本当に悩んでいる様子だった娘。ですが最近は、よく分からなくてウケてしまうことになったようです。悩みが軽くなったのは、特別支援学級で、娘の価値観に共感してくれる親友と出会えたことが大きいと思います。

娘の高学年女子の特有の悩み;グループを作る女の子たち

小学校高学年の女の子たちは、グループを作りたがることも多いです。いや、大人になってからも女性は、なにかと派閥を作る人がけっこういます。

娘はこの、「女子がグループを作る」ということについて、

娘

以前、私はグループに入れない…すごく寂しいし、孤独だし…。私もグループに入りたい、でもできない。

でもそれも、全部、私が悪いんだ…。発達障害があってそういうグループを作れないのが悪いんだ…。

と、たいへんな劣等感を抱いていました。それは大変な悩みようで、家で涙していることも多く、親もさすがに心配しました。学校の先生方からも、

娘さんが、自分はダメなんだ…って悩んで泣いていましたが、おうちではどうでしょうか?

と、何度かお電話をいただくほどでした。

群れることで、自分を守りたいのかも

ひつじやシマウマやイワシなど、動物界では群れることで安心・安全を手に入れようとするものが多くいます。主に、「食われる動物」です。弱者の動物です。

女の子たちも、根本は同じなのかな、と私は思います。群れの中にいることで、

  • 目立たないから、攻撃されにくい
  • 危険な敵が近づいてきたら、仲間が教えてくれる
  • 協力して、効率よくエサをゲットできる

など、メリットがいっぱいです。代わりにデメリットとしては、

  • 敵が来ないかの見張りの、当番が回ってくる
  • 分け合うので、お腹いっぱい食べられない
  • 病原菌にかかると、うつされてみんな死ぬ

などでしょうか。グループを作ろうとする人間の本能は、地球で生きていく上で必要になってくる大事なものだと思いますが、そこにうまく入れない娘にとっては、つらいシステムです。

娘は、グループに入れないことへの寂しさ2割・気楽さ8割

最近の娘は、

娘

私がグループに入れていないことなんか、みんな気がついてないみたいだよ。

みんな自分のグループに夢中で、私のことは見てないみたい。

と、通常学級のクラスメイトのことを落ち着いて観察できるまでに、成長してくれました。

娘がここまで周りと自分のことを考えられるようになったのは、通常学級や支援学級の担任の先生方が、娘の様子に気を配りながら、じっくりと話を聞いてくださったからだと思います。

今現在、「グループに入れない」ことは、娘に言わせると、

娘

寂しいのが1割か2割、気が楽なのが8割か9割。

というのが、正直な気持ちらしいです。

娘の高学年女子の特有の悩み;無視、陰口…

女の子たちは、グループの状態で特定の相手を「無視」したり、その相手の「陰口」を言ったりすることがあります。

理由は、相手への嫉妬だったり、グループの結束が強まる共通の敵と見ていたり、強い仲間意識でそぐわないものを排除しようとしたり、自分の方が強い・正しい…と思われたい、という承認欲求だったり…いろいろなようです。

結局、根本は、さきほどの「食われる、弱者の群れ」でいうところの「自分を守りたい」というところなのではないでしょうか。悪口を言うことで、グループの仲間と強く結びつき、自分は多数派になることで他人からの攻撃をさけたい、というところでしょう。

娘は、この「無視・陰口」でも、ずいぶん悩んでいました。

自閉傾向からの「融通の利かない正義感」

娘には、いかにも自閉症スペクトラム障害らしい部分があります。「ルールが守られていないことに、不愉快・不安になる」という部分です。

娘からすると、「友達の陰口・無視する」ということは先生が禁止している。なのに、ルールなど気にせず、こそこそ話している子がいる…それがとても嫌な気分になってしまうのです。自分ではなく、別の子が言われていても、です。

ましてそれが自分に向くと、パニックになり、落ち込み、正常な思考に戻れなくなります。

無視や陰口を目撃すると、「なんか言われてる」の強い不安感

娘自身は、実際に誰かに無視されたり、悪口を言われたりした経験は、最近ではあまりありません。(もう何年も前、低学年のころにいじめ案件がありましたが、そのときのお友達とはすっかり仲良くしているようです。)

しかし娘は、誰かが無視される現場を見たり、他の子の陰口を聞いたりするだけでも、

娘

なんか言われてる…また無視されるかも…

と、強い不安感を抱えてしまいます。認知の歪みが顔を出し、被害妄想が強くなることもあります。これを解除するのは、かなり難しいです。

不安感が強くなると、特別支援学級に助けてもらう

通常学級で強い不安を感じてしまう…。そんなときはいつも、娘は、

娘

○○組にちょっと行ってきます。

と断って、特別支援学級に戻ります(これができるように、低学年から先生方が練習させてくれました)。そして、支援級の先生や親友たちに、話を聞いてもらっていました。

親友たちからは、「わかるよ~」と共感してもらい、先生からは、

この本の主人公も、娘ちゃんと同じ気持ちを持っているようだよ。読んでみてね。

本を紹介してもらったり。娘はそうやって、何が正解なのか、一生懸命考えていました。

高学年女子の特有の悩み;身体の悩み

小学校高学年になると、肉体的な変化も現れ始めます。見た目を気にしたり、「ダイエットしなくちゃ」などと無茶なことを考えるようにもなります。そのようなデリケートな話も、支援学級の先生が相手だと、悩みを相談しやすいようです。

「暗黙の了解」とか「なんとなく覚える」などということが、とにかく苦手な、娘や、娘のような子どもたち。身体の悩みについても、子どもに伝わる方法を考慮しながらきちんと教えてくださると、親としても、とても助かります。

親も、本人の特性に配慮しながら、女の子としての成長を見守りたい

女の子としての人間関係。ただでさえ、コミュニケーションが上手ではない娘にとっては、本当に難しいものです。年齢が上がるほどに比重を増していく、「女子」の悩み

娘は失敗し、落ち込み、劣等感を持ち、自分を見つめ…。親としては、

みどり
みどり

そんな生き方も、悪くないよ。

みんなと同じでない生き方も、けっこういいものだよ。

と、自分の半生も踏まえて「伝えてやりたい」と思うし、伝えるようにはしています。しかし、今それを娘に言ってみても、まだ小学生の娘は、理解はしても実感できないと思います。

そんなときに、

  • 特別支援学級に、相談できる先生がいる
  • 特別支援学級には、自分の価値観に共感してくれる友達がいる

ということは、娘にとっては、大きな心の支えになっているのです。正直、低学年のころと同じくらいに、いやむしろ、高学年になってからの方がさらに、特別支援学級が必要になっている…そのことを、私は日々、強く感じています。

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